Saudade(サウダーデ)
サウダーデとはポルトガル語だ。
もともとの語源はラテン語のsolitateといって孤独という意味だ。ポルトガル語ではsolidaoという。
では日本語でサウダーデはというと平凡社のスペインポルトガルを知る辞典には次のようにでている。
「懐かしさ」「未練」「懐旧の情」「愛惜」「郷愁」「ノスタルジー」「孤愁」。
しかし、どうやらこの言葉くせものらしく、次のように付け加えられている。
「しかし、いずれの訳語もサウダーデの表す多面体的な意味のいづれかの面に対応するものであって、それが持つ意味の総体を示す訳語ではない」と。
サウダーデにはたくさんの意味がある。
スペインポルトガルを知る辞典には次のように説明が続いている。
「サウダーデとは、自分が愛情・情愛・愛着を抱いている人あるいは事物(抽象的なものを含む)が、自分から遠く離れ近くにいない、またはいない時、
あるいは自分がかつて愛情・情愛・愛着を抱いていた人あるいは事物が、永久に失われ完全に過去のものとなっている時、
そうした人や事物を心に思い描いた折に心に浮かぶ、切ない・淋しい・苦い・悲しい・甘い・懐かしい・快い・心楽しいなどの形容詞をはじめ、これらに類するすべての形容詞によって同時に修飾することのできる感情、心の動きを意味する語である。
そこには、たんにそうした人や事物を思い描いたときに心に浮かぶ感情だけでなく、そうした人や事物をふたたび眼の前にしたいと願う思いも含まれている。
サウダーデはこのように複雑で豊かな意味を持つ語であるから、外国語で1語によってその意味を表すことは不可能であることも、訳語としてあげられている種々の語の意味の一面しか表しておらず思い出す対象によって訳語が異なるざるを得ないことも明らかであろう」と。
つまり、ずらっと並べた訳だけでは訳せないのだ。頭に暗記した一つ一つの単語だけでは言葉や訳しきれないのだ。
「日本語に則して言えば、たとえば異郷にある人が、故郷にいる家族などのことを、そしてそうした故郷そのものを思い浮かべたときの懐かしい思いもサウダーデであれば、事情があって容易に会うことのできない恋人にたいする思いもサウダーデであり、この世を去った肉親、あるいはふたたび帰ることのない少年時代、そしてその頃の草野球に明け暮れて日々に寄せる思いもまたサウダーデである。
また大切にしていた物を手放さざるを得なくなったとき、心に感じる痛み・悲しみを伴う感情もサウダーデであり、家族・親友・恋人などと永く別れるときの惜別の情もまたサウダーデである。」
http://brasil-ya.com/akama/03.html
単純にサウダーデの意味部分だけが欲しかったので、かなり本文から削らせて頂いています。
